病院の経理DXの取組みステップ その3
口座振替への対応
デジタル請求書への移行と合わせて、取引先への支払い方法を口座振替に変更し、総合振込の登録件数を減少させる事で、2つの効果があります。 1つ目は毎月の確認作業に費やす時間の減少、2つ目は振込手数料の減少です。
口座振替への切替え時には、どの取引先のどの契約内容を口座振替に切替えを行ったのかを記録を残す事で、将来的に口座振替に変更した取引先との取引きを中止した際に、口座振替も停止されているかを確認できます。これにより、口座振替を推進する事に対する不安が解消されると考えます。
また、納税に関しても口座振替手続きを並行して行う事を推奨します。 毎月発生する、源泉所得税や住民税、定期的に発生する、自動車税、固定資産税、法人税、消費税、法人地方税等が口座振替手続きに対応しています。
納付書を持参して金融機関に移動し、金融機関の窓口で順番待ちをする時間を効率化できる事は、経理・財務スタッフが集中して業務を行うことが出来る環境整備につながります。
デジタル請求書の積極的な切替え
繰り返しになりますが、受身のままでは紙の請求書からデジタル請求書への切替えに時間がかかり、その中途半端な状態では、経理・財務スタッフの業務負担が増加します。その理由は、デジタル請求書への対応をしていない状態では、院内で請求書の印刷や電子帳簿保存法の対応を行う必要がある為です。
AI-OCRを搭載したソフトを用いている場合は、請求書の印刷も不要、電子帳簿保存法の対応も自動で行われ、支払金額、消費税率、インボイス番号、口座情報も自動読み取りで仕訳も自動生成できます。
最後に
これらの一つ一つの取組みを積み上げる事で、最少の人員で集中して業務を行える体制づくりの整備が可能となります。 経理DXの目的は病院によって様々ですが、中途半端に経理DX化進めると経理・財務部門のスタッフが疲弊します。特に、会計ソフトの機能によってこのDX化の推進におのずと限界が生じる為、弊社のような病院に特化した経理DXを支援している会社にまずは相談を行っていただければ幸いです。