病院の経理・アウトソーシングに関するコラム

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病院経理に強いアウトソーシング会社を選ぶ5つのポイント

病院経理に強いアウトソーシング会社を選ぶ5つのポイント

アウトソーシング 2025.08.19

はじめに

病院経理のアウトソーシングは専門性が高い事から難易度が高い業種の一つですが、それを理解して提案を行っている会社もあれば、クリニックと同程度と思って提案を行っている会社など、さまざまです。そこで今回は、アウトソーシング会社を選ぶ際の5つのポイントを記載致します。

ポイント1 経理フローの見直し提案を行うことが出来る

経理業務のアウトソーシングを受託する際に、シンプルな業務フローに整える事ができるかどうかがポイントです。具体的には、無駄な業務を取り除き、シンプルな流れに整え、必要に応じて新しい仕組みを導入する事が出来る会社かどうかがポイントです。さらには、管理部門全体の業務効率に資する提案を行うことが出来るかがポイントです。特に医事との打合せ時に請求保留、再請求について確認を行い、どのような経理処理が適切なのかを判断し提案を行うことが出来るかが見極めポイントとも言えます。

ポイント2 経理に関するトータルコストを現状より下げる提案が出来る

経理業務をアウトソーシングする事でコストアップになるようでは、プロに経理を任せる意味がありません。トータルコストとは、経理スタッフの給与・賞与・交通費・社会保険料・退職金・会計ソフトの保守料・顧問税理士の報酬等までが対象です。その他、付随して発生するコストも含めて検討をされるケースもあります。
新たな業務をアウトソーシング会社に求める場合は、現状よりもコストアップにつながるケースもありますが、その場合は業務品質とトータルコストがバランスしているかがポイントです。

ポイント3 資産計上と消費税の判断を行い適切な仕訳を行うことが出来る

記帳代行業者によっては、受取請求書の会社名をもとに勘定科目は先月と同様に処理を行う事としているケースがあります。また、消費税は顧問税理士の確認事項としている会社も多くあります。税理士法人以外の記帳代行業者からすると税務判断は顧問税理士の確認事項となるのはやむを得ない事と言えます。ただし、記帳代行業者が入力時に適切な判断を行い仕訳入力を行っていれば、記帳代行業者と顧問税理士への二重コストにならずにコスト負担を抑えることができ、時間的にもロスをせずに進める事が可能なため、税理士法人が行う記帳代行が効果的である事は明らかです。

適切な税務判断を伴う記帳業務の様子

ポイント4 月次試算表は翌月20日、決算は翌月中に完成させることが出来る

試算表の仕上がりのタイミングは一般的には翌月20日前後です。弊社のクライアントで、試算表の完成が早いお客様では翌月8日です。その理由は、取引先からの請求書は翌月7日まで、医事の診療報酬の請求確定日が8日としている為です。もちろん、それ以外にも様々な工夫と仕組みを入れています。
決算は2か月後の下旬に完成させることが多いと思われますが、月々の試算表の質が高ければ、翌月下旬には決算を完成させることが出来ます。決算が早く締まれば、1年間の振返りや総括が可能となり、新たな気持ちでスタートすることが出来ます。月次試算表の作成の時点で決算を見越した整理をしている事が前提です。この事からも経理業務のアウトソーシングは税理士法人が秀でていて、コストパフォーマンスも高いと判断される最大の理由です。

ポイント5 業績報告を運営会議等で行うことが出来る

運営会議や理事会等で業績報告を責任もって行い、経営課題の報告やディスカッションを行う知見があるからこそ、試算表を適切に作成することができると言えます。試算表の報告を行う緊張感がない記帳代行業者は、試算表の数値に責任感を持っていないケースがしばしばです。お客さんから資料提示が無かった為、数値が適切かどうかの責任は記帳代行業者の責任ではないという言い訳が先行しています。記帳代行業者やアウトソーシング会社のレベルやスタッフの質が分かります。自社が作成した試算表の業績報告を行うことを躊躇する会社に経理業務のアウトソーシングを任せてよいのかという考え方です。

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終わりに

経理業務のアウトソーシング会社の選定は、地元にこだわる必要性は昨今のデジタル化社会においてはないと言えます。経理業務のアウトソーシングを検討する際は、複数社とのWeb面談や見積もりを取り寄せる事から行う事をお勧め致します。
相場観をイメージした上で、病院に精通し安心感がある会社を選定していただく参考になれば幸いです。

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